NEWS / TOPICS

2024年01月25日

SprintのためのTraining

ケビン山崎がパーソナル・トレーニングを日本に持ち込み、トレーニング・ジム「TOTAL Workout」を東京に設立してから23年が経つ。その間トレーニング結果として多くの人がなりたいカラダを手に入れてきた。

当時ジムに来る人は、『痩せたい』『筋肉をつけたい』といった体型に関するトレーニング結果を求めていた。そしてウエイト・トレーニングと食生活の改善、正しいボディケアを施すことで、短期間でそれを手にすることができた。
時を同じくして、ケビンは常にアスリートに求められるパフォーマンス向上のためにトレーニングを提供していたこともあり、ジムに来る一般の人達においても、ただ体型の変化を得るだけではなく、つくった筋肉を動かせるようになっていった。例えるなら、座っている姿勢、立ち姿が整い、カッコよい歩き方などを習得できる。時代が画像から動画へ変化する今、やっとこの「動き」の美しさこそが、男女を問わず「かっこいい」の定義になったのではないだろうか?

以前のNEWS/TOPICSでも紹介したように、ケビンは随分前からこの動きにこだわりを持っていた。つまり、トレーニングをする最終ゴールは体型という器をつくるだけではなく、動きを取り入れることにある。それを『神経系トレーニング』で可能にしたのだ。

『神経系トレーニング』とは2つ以上の筋肉を順番に連動させることだ。中でもケビンはSprintに目を付けた。運動の中で最も強度が高い動きであり、これまでの人生においてほとんどの人が体験したことのある動きであるからだ。Sprintがうまくなることで、神経系は進化する。

今回は、そのSprintの動きをより良くするために活用される2種類のトレーニングについて述べたい。





【 ピラティス 】

1つはピラティスだ。『TOTAL Workout』にはオリジナルのピラティスがあり、リフォーマー、キャデラックという器具を用いて機能解剖学の見解からカラダの使い方や背骨を動かし、姿勢改善、カラダの中心軸をつくることを行うトレーニングである。
リフォーマーはスプリングを使用することで負荷の調整を行い、マットは自体重での負荷調整、キャデラックはアプローチの変化による負荷調整が行える。これらは、ケビンが提唱するSprint(ダッシュ)においても、必要なインナーマッスル(下腹部、内転筋、腸腰筋、菱形筋、腹斜筋)をレベルに応じてアプローチしていき、最終的には総動員させてカラダをダイナミックに動かすことを可能にしている。

代表的な種目は下記の2つだ。


トゥ・シングルレッグ


Sprintで必要なグルーとのプッシュから腸腰筋で引き上げる動きを、リフォーマーの台を使用することで腹横筋の意識を高め、スプリングが母指球でプッシュする感覚を高めてくれるため、この2つ以上の筋肉を連動させて使う練習が容易となる。



ロールアップ・シングルレッグ with ワンハンドロウ


Sprintの際に下半身から上半身を連動させるために必要な筋肉をリフォーマー上でスプリングという負荷を用いることで、腸腰筋の意識を高め、上半身では腰方形筋を働かせつつ菱形筋で引く練習が容易となる。




【 ヨガ 】

もう1つはヨガ。ヨガは本来静止したポーズ(アーサナ)をとることで、心を整える修業としても用いられる。Sprintのトレーニングを底上げしてくれる柔軟性やバランス力、集中力を養う。ケビンはこれをただの底上げではなく特徴を活かし、Sprintのトレーニングにおけるウォーミングアップの最適形にした。

代表的な種目は次になるが、Sprintで使用する筋肉の可動域を集中的に広げるとともに、アーサナを止まらず取り入れ、動きをつなげていくことによってしなやかな動きをつくり出し、これから取り組むSprintのウォーミングアップになる。


ハーフムーン ポーズ


Sprintの動きでは股関節内外旋など3Dの動きが必要になってくる。このアーサナはSprintにおける一瞬の動きを抜き出し、股関節の内外旋を意識的に行いながらバランスをとることで、より走りで必要な筋肉の意識付けと安定感が高まる。



シングルレッグエクステンション


Sprintの動きで地面をプッシュする際に臀部を使うが、臀部を上手く使えない原因は骨盤の前傾にある。ヨガのアーサナで骨盤の後傾を保ったまま臀部に刺激を入れ、臀部を使ったプッシュの意識付けを行う。





ピラティスやヨガ、それぞれのトレーニングの特性を最大限に活かし、Sprintに特化した役割を持つものへ変化させることは、最短で最大の結果を求めるケビンらしいメソッドだと感じた。
目的に向かって効率の良さを見出せるのも、長年積み上げた知識とエビデンスに基づくものであって、トレーニングは流行りや人気ではなく、欲しい結果に向けて何をアレンジしていくか?が正解なのだと思う。


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2024年01月25日

SprintのためのTraining

ケビン山崎がパーソナル・トレーニングを日本に持ち込み、トレーニング・ジム「TOTAL Workout」を東京に設立してから23年が経つ。その間トレーニング結果として多くの人がなりたいカラダを手に入れてきた。

当時ジムに来る人は、『痩せたい』『筋肉をつけたい』といった体型に関するトレーニング結果を求めていた。そしてウエイト・トレーニングと食生活の改善、正しいボディケアを施すことで、短期間でそれを手にすることができた。
時を同じくして、ケビンは常にアスリートに求められるパフォーマンス向上のためにトレーニングを提供していたこともあり、ジムに来る一般の人達においても、ただ体型の変化を得るだけではなく、つくった筋肉を動かせるようになっていった。例えるなら、座っている姿勢、立ち姿が整い、カッコよい歩き方などを習得できる。時代が画像から動画へ変化する今、やっとこの「動き」の美しさこそが、男女を問わず「かっこいい」の定義になったのではないだろうか?

以前のNEWS/TOPICSでも紹介したように、ケビンは随分前からこの動きにこだわりを持っていた。つまり、トレーニングをする最終ゴールは体型という器をつくるだけではなく、動きを取り入れることにある。それを『神経系トレーニング』で可能にしたのだ。

『神経系トレーニング』とは2つ以上の筋肉を順番に連動させることだ。中でもケビンはSprintに目を付けた。運動の中で最も強度が高い動きであり、これまでの人生においてほとんどの人が体験したことのある動きであるからだ。Sprintがうまくなることで、神経系は進化する。

今回は、そのSprintの動きをより良くするために活用される2種類のトレーニングについて述べたい。





【 ピラティス 】

1つはピラティスだ。『TOTAL Workout』にはオリジナルのピラティスがあり、リフォーマー、キャデラックという器具を用いて機能解剖学の見解からカラダの使い方や背骨を動かし、姿勢改善、カラダの中心軸をつくることを行うトレーニングである。
リフォーマーはスプリングを使用することで負荷の調整を行い、マットは自体重での負荷調整、キャデラックはアプローチの変化による負荷調整が行える。これらは、ケビンが提唱するSprint(ダッシュ)においても、必要なインナーマッスル(下腹部、内転筋、腸腰筋、菱形筋、腹斜筋)をレベルに応じてアプローチしていき、最終的には総動員させてカラダをダイナミックに動かすことを可能にしている。

代表的な種目は下記の2つだ。


トゥ・シングルレッグ


Sprintで必要なグルーとのプッシュから腸腰筋で引き上げる動きを、リフォーマーの台を使用することで腹横筋の意識を高め、スプリングが母指球でプッシュする感覚を高めてくれるため、この2つ以上の筋肉を連動させて使う練習が容易となる。



ロールアップ・シングルレッグ with ワンハンドロウ


Sprintの際に下半身から上半身を連動させるために必要な筋肉をリフォーマー上でスプリングという負荷を用いることで、腸腰筋の意識を高め、上半身では腰方形筋を働かせつつ菱形筋で引く練習が容易となる。




【 ヨガ 】

もう1つはヨガ。ヨガは本来静止したポーズ(アーサナ)をとることで、心を整える修業としても用いられる。Sprintのトレーニングを底上げしてくれる柔軟性やバランス力、集中力を養う。ケビンはこれをただの底上げではなく特徴を活かし、Sprintのトレーニングにおけるウォーミングアップの最適形にした。

代表的な種目は次になるが、Sprintで使用する筋肉の可動域を集中的に広げるとともに、アーサナを止まらず取り入れ、動きをつなげていくことによってしなやかな動きをつくり出し、これから取り組むSprintのウォーミングアップになる。


ハーフムーン ポーズ


Sprintの動きでは股関節内外旋など3Dの動きが必要になってくる。このアーサナはSprintにおける一瞬の動きを抜き出し、股関節の内外旋を意識的に行いながらバランスをとることで、より走りで必要な筋肉の意識付けと安定感が高まる。



シングルレッグエクステンション


Sprintの動きで地面をプッシュする際に臀部を使うが、臀部を上手く使えない原因は骨盤の前傾にある。ヨガのアーサナで骨盤の後傾を保ったまま臀部に刺激を入れ、臀部を使ったプッシュの意識付けを行う。





ピラティスやヨガ、それぞれのトレーニングの特性を最大限に活かし、Sprintに特化した役割を持つものへ変化させることは、最短で最大の結果を求めるケビンらしいメソッドだと感じた。
目的に向かって効率の良さを見出せるのも、長年積み上げた知識とエビデンスに基づくものであって、トレーニングは流行りや人気ではなく、欲しい結果に向けて何をアレンジしていくか?が正解なのだと思う。