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今回のTOPICSでは、現代社会における「アンチエイジング」について、ケビン山崎氏にインタビューをした内容をまとめてみた。これを読むと、あなたの想う「アンチエイジング」が少し違った意味を持つかもしれない。
ケビンさんにとって、アンチエイジングとは?―
僕は、来月70歳になります。
中国の唐時代の詩人の何とかって人の一節に「人生七十古希稀なり」というフレーズがあるように、どうやら昔の人にとって70歳というのは類い稀な存在だったのでしょう。ふと自分を振り返ると、去年の自分よりも血液はキレイになっているし、人間ドックの結果も問題ない。やる気だってみなぎり、まだまだここから飛ばしていけるって思う。そんなに長生きしてきた感覚もなく、高齢者といわれてもピンとこないですね。
「エイジング=歳をとること」に対してアンチになるのではなく、今の自分を分析し、そもそも持ち合わせていた自身の能力をどう呼び起こすか?という「体内復元」を実践することが重要ではないか?と思います。
筋肉をつけたり、体力がついたり、肌の衰えを抑えることだけが若返りではなく、その人の動きがどうあるか?が年齢をダイレクトに表す気がします。
動きが年齢を表す?―
見かけを整えることは、表現の最終アウトプットとして大きな手助けになります。しかし、それだけでは、根本的に若さを表現することにはならないです。正しい姿勢、そこから動き出すスピードこそが、その人そのものとして表現されます。
僕は、筋肉を鍛えるトレーニング指導者だと思われがちですが、実はパフォーマンスの向上が専門です。筋肉は持っているだけでは使えない。筋肉は神経が通ってこそ動かすことができ、動かせるからこそ、活動的に見えるのです。
例えば、ダッシュできる70歳って、どうでしょう?ダッシュは筋肉をうまく連動させて使うことができたとき、それは誰でも手に入れられる動きなのです。人生の中で走ったことがない人っていないと思いますし、昔の自分を思い出せるコンテンツとして、取り組みやすい種目です。
ケビンさんがこれから伝えていきたいこと―
僕は主にアスリートのパフォーマンス向上をお手伝いしているのですが、彼らに指導する筋肉伝達について、クリニックの先生たちと議論することがあります。
筋肉の動きがスムーズになったとき、それをあと一押しするためにカラダの内側を整えることが、勝負を左右するからです。これは一般の方も同様で、オーソモレキュラーという分子栄養学でカラダに必要とされる栄養素をベースに、その失われたバランスをサプリメントや食事で補うという考え方です。
僕はそういったカラダの内側からのサポートと、筋肉を自身でコントロールできる能力の融合こそが「Good Aging」だと思っています。今後は予防医学とのタイアップで、質にこだわったカラダづくりを行い、パフォーマンスの向上を伝えていきたいと思います。
―
ケビン山崎は2000年、この日本にパーソナル・トレーニングという新しい風を吹かせ、「肉体改造」を世に広めた。
そして今、「改造」から「再生」へとMethodを進化させ、これから先の日本に『体内復元』という新しい風を再び吹かせてくれることだろう。
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