NEWS / TOPICS

日本ハムファイターズを自由契約となっていた金子千尋投手が、2022年12月23日、現役引退を表明。
来季からは日本ハムファイターズの特命コーチに就任。半年間は米国レンジャーズへコーチ留学を予定している。
「動作解析など最先端の技術を取り入れたトレーニングやコーチングなどをアメリカで勉強したい」と意気込む金子千尋氏について、2018年からトレーニングを共にしたケビン山崎に聞いてみた。

「彼を一言で表すと、欲しいものを明確に解っている人。5年前、シアトルにあるDRIVELINEに一緒に行ったんだけど、そこで提案されたエクササイズのコンテンツを一度体験すると、次の日には自分なりのアレンジをもって、自分自身に役立つ形に変えちゃったりする。物静かな人だからその時には何も言わないんだけど、必ず必要なものをチョイスしてアレンジして、モノにしちゃう。こちらがそれを指摘したり質問したりするとやっと答えてくれる。そんなクールな中に情熱的な向上心を持つ投手だと思う」と教えてくれた。





それは、今後の抱負を語る金子氏の言葉にも垣間見られるものだった。
「僕が現役中にやっていたから『これをやれ』みたいな、根拠がない指導はしないようにしたい。『この選手はこうすれば伸びる』『この選手はここを直せばもっと良くなる』と個性をしっかり評価できる、まずは選手を見る目を付けたいと思っています」
「良いところをどんどん伸ばし、スケールの大きな選手を一人でも多く育てたい」と金子新コーチにおける理想を語ってくれた。

金子千尋投手は多彩な球種を扱い、完成されたフォームからパーフェクトな制球力を誇る選手だった。そのピッチング技術、考え方は多くの野球選手の憧れとなり、チームメートにおける信頼も厚い。
平均球速役144Km/h、最速154Km/hのストレート、縦のカーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ、スプリットフィンガード・ファストボール、パワーシンカー、ワンシームを投げ分ける。四球が少なく与四球率は2018年までの通算で2.09と優秀な数値を記録。オリックス時代には2008年から3年連続1個台。





トータル・ワークアウトではケビン山崎と2018年11月からトレーニングを共にし、翌月12月にはケビンプロデュースのもと、トレーニングの本場であるアメリカシアトルのDRIVELINE BASEBALLにてプログラムを実施した。
最先端のトレーニング研究機関であるSports Performance Lab.にて開発されたトレーニングでは、Redcordを活用したAthlete Tuning Method(ATM)®︎を中心としたプログラムを実施していた。ここでも冒頭にケビンが述べていたように、提案されたトレーニングを自分なりにアレンジし、確実なものとする金子投手がいたようだ。





人生の第二幕が始まる金子氏と、選手を介して時間を共有していきたいと思うケビンのトレーニングにおける化学反応に期待したい。



【金子千尋氏|主な経歴】
長野商高、トヨタ自動車を経て、2004年のドラフト自由枠でオリックスに入団。多彩な変化球を操り、4年目の2008年から先発ローテーションの柱として活躍。同年から4年連続2ケタ勝利をマーク。
2010年は17勝で最多賞のタイトルを獲得。2013年はシーズン無敗で24勝を挙げた田中を抑え、最多奪三振(200K)のタイトルを獲得。2014年も16勝5敗、防御率1.98、199奪三振の好成績、2度目の最多賞、初の最優秀防御率賞を獲得。リーグMVPと球団初となる沢村賞にも輝いた。
故障が増えた2015年以降は成績を落としたが、オリックスでの14年間で計120勝をマーク。
日本ハムでの4シーズンは計10勝に終わったものの、移籍初年度の2019年は8勝7敗、防御率3.04と活躍。
通算成績は387試合(281先発、106救援)で130勝94敗5セーブ、防御率3.08。

長野県長野商業高等学校
トヨタ自動車
オリックス・バファローズ (2005 – 2018)
北海道日本ハムファイターズ (2019 – 2022)





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日本ハムファイターズを自由契約となっていた金子千尋投手が、2022年12月23日、現役引退を表明。
来季からは日本ハムファイターズの特命コーチに就任。半年間は米国レンジャーズへコーチ留学を予定している。
「動作解析など最先端の技術を取り入れたトレーニングやコーチングなどをアメリカで勉強したい」と意気込む金子千尋氏について、2018年からトレーニングを共にしたケビン山崎に聞いてみた。

「彼を一言で表すと、欲しいものを明確に解っている人。5年前、シアトルにあるDRIVELINEに一緒に行ったんだけど、そこで提案されたエクササイズのコンテンツを一度体験すると、次の日には自分なりのアレンジをもって、自分自身に役立つ形に変えちゃったりする。物静かな人だからその時には何も言わないんだけど、必ず必要なものをチョイスしてアレンジして、モノにしちゃう。こちらがそれを指摘したり質問したりするとやっと答えてくれる。そんなクールな中に情熱的な向上心を持つ投手だと思う」と教えてくれた。





それは、今後の抱負を語る金子氏の言葉にも垣間見られるものだった。
「僕が現役中にやっていたから『これをやれ』みたいな、根拠がない指導はしないようにしたい。『この選手はこうすれば伸びる』『この選手はここを直せばもっと良くなる』と個性をしっかり評価できる、まずは選手を見る目を付けたいと思っています」
「良いところをどんどん伸ばし、スケールの大きな選手を一人でも多く育てたい」と金子新コーチにおける理想を語ってくれた。

金子千尋投手は多彩な球種を扱い、完成されたフォームからパーフェクトな制球力を誇る選手だった。そのピッチング技術、考え方は多くの野球選手の憧れとなり、チームメートにおける信頼も厚い。
平均球速役144Km/h、最速154Km/hのストレート、縦のカーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ、スプリットフィンガード・ファストボール、パワーシンカー、ワンシームを投げ分ける。四球が少なく与四球率は2018年までの通算で2.09と優秀な数値を記録。オリックス時代には2008年から3年連続1個台。





トータル・ワークアウトではケビン山崎と2018年11月からトレーニングを共にし、翌月12月にはケビンプロデュースのもと、トレーニングの本場であるアメリカシアトルのDRIVELINE BASEBALLにてプログラムを実施した。
最先端のトレーニング研究機関であるSports Performance Lab.にて開発されたトレーニングでは、Redcordを活用したAthlete Tuning Method(ATM)®︎を中心としたプログラムを実施していた。ここでも冒頭にケビンが述べていたように、提案されたトレーニングを自分なりにアレンジし、確実なものとする金子投手がいたようだ。





人生の第二幕が始まる金子氏と、選手を介して時間を共有していきたいと思うケビンのトレーニングにおける化学反応に期待したい。



【金子千尋氏|主な経歴】
長野商高、トヨタ自動車を経て、2004年のドラフト自由枠でオリックスに入団。多彩な変化球を操り、4年目の2008年から先発ローテーションの柱として活躍。同年から4年連続2ケタ勝利をマーク。
2010年は17勝で最多賞のタイトルを獲得。2013年はシーズン無敗で24勝を挙げた田中を抑え、最多奪三振(200K)のタイトルを獲得。2014年も16勝5敗、防御率1.98、199奪三振の好成績、2度目の最多賞、初の最優秀防御率賞を獲得。リーグMVPと球団初となる沢村賞にも輝いた。
故障が増えた2015年以降は成績を落としたが、オリックスでの14年間で計120勝をマーク。
日本ハムでの4シーズンは計10勝に終わったものの、移籍初年度の2019年は8勝7敗、防御率3.04と活躍。
通算成績は387試合(281先発、106救援)で130勝94敗5セーブ、防御率3.08。

長野県長野商業高等学校
トヨタ自動車
オリックス・バファローズ (2005 – 2018)
北海道日本ハムファイターズ (2019 – 2022)