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ケビン山崎のトレーニングメソッドは1986年 “TOTAL Workout”という名前で確立され、以来今日までスポーツ、フィットネスの分野で大きく進化してきた。
人のカラダが進化していくように、トレーニングはそれを牽引するものでなければいけないとケビンはいう。彼のトレーニング理論において、切っても切り離せないのが“ATHLETIC REPUBLIC”の存在だ。
ケビンは1976年単身アメリカミシガン州に移住し、以降ロサンゼルスはEast Hollywood、そして北はシアトルに拠点を構えた。ウエイト・トレーニングと食事の管理でカラダを変え続け、パーソナル・トレーナーとして大きな評価を得ていたケビン山崎の周りには、たくさんのクライアントがいた。アスリートも多く、アメリカンフットボールチーム“Washington Huskies”には深く携わっていた。アメフト選手は当時よりアメリカを代表するアスリートで、大きなカラダでかつ足が速い、というスペシャルなフィジカルが求められていた。ケビンは、つくり上げてきた筋肉に神経を通し、それらを自由自在に動かすことの必要性を日に日に感じていくようになる。神経系の向上が必要だと思い続けていたのだ。
神経系をよくするということは、パワーリフティングに代表されるように、2つ以上の筋肉を順番に100%使う能力を向上させることを意味する。試合と同レベルに心拍数を向上させ、その環境下でパワーリフティングを実行する。スナッチやジャークが主な種目だった。もちろんこの方法でも、ある一定の神経系を手にすることはできる。しかし、スポーツ選手においても、このパワーリフティングを習得するにはやや時間がかかった。限られた時間の中で効率よく確実に神経系を鍛えることへの追求はより加速していくことになる。
そうこうしているうちに、魔法のトレーニングマシンと出会うことになる。
1993年、今の“ATHLETIC REPUBLIC”の前身、“Frappier Acceleration”の創設者John Frappierとの出会いだ。彼が開発したスーパートレッドミルは、ダッシュすることで神経系の向上が得られるという画期的なものだった。その効率化はこれまでのパワーリフティングの25%以上だというから驚きだ。ケビンはスーパートレッドミルを駆使し、アスリートの筋肉に神経を通し続けた。足が速くなるというアウトプットは勿論だが、他にもキックやパンチ、ゴルフでの飛距離がアップするなど、ありとあらゆるスポーツに効果を示した。下半身の力を上半身につたえる能力が格段に上がるからだ。
ケビンは自身のプロトコールを研究し、ATHLETIC REPUBLICとの連携を今も取り続け、彼らのエビデンスリをアルタイムで比較、確認できるシステムを構築した。やみくもに「強さ」や「変化」を求めて行うことはトレーニングではない。目標を定め、そこに到達するまでの能力を知ることで、ようやく課題が明確になる。ケビンは目に見える成果にこだわり、トレーニングの進化を止めることなく進み続けているのだ。
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