1980年代前半、トレーニング先進国アメリカでは、ウエイト・トレーニングで筋肉量を増やし、筋力の向上がアスリートパフォーマンスにとって最も有益だと考えられていました。
そして時代は、できた筋肉をよりうまく使えるように、神経系のトレーニングが導入される1990年代へと突入します。
時は同じくして、北欧ではユニークなトリートメント方法が開発され、リハビリテーションにおいて大きな成果を出していました。
このトリートメント方法は、Neurac (Neuro-muscular Activation）と名付けられており、レッドコードトレーナーを用いて、神経筋機能を刺激し、筋の活性化を担う治療方法です。

Neuracはクライアントに対して、最大に不安定な状況をつくり、その状況下で運動中の姿勢を制御する能力を求めます。

2012年ケビン山崎は、これまで自身のトレーニング理論の中心となるスプリント（ダッシュ）にレッドコードを取り入れ、スプリント時の筋肉連動に、より正確性を出すことに成功しました。

なかでも、ピッチャーやバッティングなどローテーションが加わるスポーツでは、その即効性のあるAthlete Tuning Method®（ATM）が注目され、2017年日本におけるスポーツ業界への進出において、『redcord社』（ノルウェー）とパートナーシップを結ぶこととなりました。

私はこれまで多くのトップアスリートのトレーニングに携わってきました。
そもそも類いまれなスキルを持っていることや、人並み外れた努力の先に多くの勝利を勝ち取ってきた彼らにとって、今も昔も求められることは「より速く、より確実に結果を出すこと」です。

そのために、私は日々トレーニングの進化とそれが与える影響について『American Sports Performance Lab.』という独自の研究機関を持ち、最先端のトレーニングの研究をしています。
ありがたいことに、研究した結果を目の前にいるアスリートたちが証明してくれるため、沢山のエビデンスが集まり、また次の進化へと導いてくれます。
ここ数年、私の中で大きく前進した分野は、自分の意思では自由に動かすことができないインナーマッスルの考え方です。
インナーマッスルを何等かの方法で意識することができ、最終的に支点にすることが可能になれば、よりしなやかな動きになります。
そして、その動きをスポーツに活かすためには、踏ん張るという動作が加わってきます。
つまりアウターマッスルで支点を作り2つ以上の筋肉をうまく連動させるということです。

まさにスポーツにおいては、「キレ」を生み出すこととイコールです。
私はこのメソッドを『Athlete Tuning Method®（ATM）』と名付けました。
日本国におけるスポーツの向上を目指して、最先端のトレーニングの追究を行っていきたいと思っています。